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「CSR」「クラウドコンピューティング」の解説

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CSRとは?

「CSR」とは、「Corporate Social Responsibility(企業の社会的責任)」の略であり、企業が利益の追求だけでなく、倫理的観点から事業活動を通じて、自主的に社会に貢献する責任のことです。

CSR活動に取り組む主なメリットとして、主に以下の2点が挙げられます。

メリットの1つ目は、「企業価値の向上に繋がる」ことです。具体的には、以下の効果等が期待できます。

  • ブランドイメージの構築
  • 社会的評価の向上
  • 法令違反など、社会の期待に反する行為による事業継続が困難になることを回避
  • 資金調達が円滑化(融資が受けやすくなる)
  • 自治体事業等の入札が通りやすくなる

メリットの2つ目は、「ステークホルダー(利害関係者)からの信頼獲得に繋げられる。」ことです。具体的には、以下の効果等が期待できます。

  • 社員のモラル育成
  • 消費者へのPR
  • 優秀な人材のリクルートに繋がる
  • 従業員の採用や定着、健全な労使関係の構築
  • 消費者とのトラブルの防止・削減や、ステークホルダーとの関係向上

ここで、「CSR 社会貢献活動支出額比率ランキング」  (参考: https://toyokeizai.net/articles/-/282673)を紹介します。

1位 トヨタ自動車  (社会貢献支出額:243.7億円):「自動車文化」「ものづくり文化」継承のために運営する「トヨタ博物館」「トヨタ鞍ヶ池記念館」「トヨタ産業技術記念館」や、全国トヨタ販売店と協力して行う小学校への「クルマ」を題材にした出前授業「トヨタ原体験プログラム」、幼児向け交通安全教室「トヨタセーフティスクール」、「トヨタ環境活動助成プロジェクト」で、NGO・NPOの生物多様性などのプロジェクト支援や「トヨタ白川郷自然學校」「トヨタの森」の運営など様々なCSR活動を行っています。

2位 ホンダ (社会貢献支出額:74.2億円):砂浜を清掃する「Hondaビーチクリーン活動」や、日米の学生の文化交流支援「TOMODACHIイニシアチブ」、「高等専門学校ロボットコンテスト」の活動支援など幅広く取り組んでいます。

3位 NTTドコモ   (社会貢献支出額:64.8億円):「ドコモの森」活動での環境保全推進や、スマートフォン・携帯電話のルールやマナー、身近なトラブル対処方法を啓発する「スマホ・ケータイ安全教室」の開催、アジア諸国の留学生支援する「ドコモ留学生奨学金」制度など行っています。

CSRに関する問題

◆確認問題

小売業A社は,自社の流通センタ近隣の小学校において,食料品の一般的な流通プロセスを分かりやすく説明する活動を行っている。A社のこの活動の背景にある考え方はどれか。
ア.  CSR
イ.  アライアンス
  ウ.  コアコンピタンス
  エ.  コーポレートガバナンス

出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問8

◆確認問題の解答(ア)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア(CSR):正解です。設問は、施設周辺の地域社会を大切にし、地域との関係性を深め、社会に貢献しようとする活動のため、「CSR活動」に該当します。
  • イ(アライアンス):「アライアンス」とは、企業同士の連携を表す言葉です。企業の連携には、「企業合併」や「資本提携」、「販売提携」など様々あります。
  • ウ(コアコンピタンス):「コアコンピタンス」とは、長年の活動により蓄積し、他社と差別化でき、競争力の中核となる企業独自のノウハウや技術のことです。
  • エ(コーポレートガバナンス):「コーポレートガバナンス(企業統治)」とは、経営者の規律や、利害関係者の役割と権利の保護など、企業活動の健全性を維持する枠組みのことです。

クラウドコンピューティングとは?

「クラウドコンピューティング」とは、インターネットなどの通信ネットワークを通し、コンピュータ機能や処理能力、ソフトウェア、データなどを呼び出し、遠隔で利用することです。代表的なサービスとして、「Amazon Web Services(AWS)」、「Google Cloud Platform(GCP)」、マイクロソフトの「Azure 」を挙げることができます。

ここで、「クラウドコンピューティング」を利用するメリットを紹介します。主な、メリットは以下の通りになります。

  • システム・開発環境の構築が不要
  • システム・開発環境の拡張性が高い
  • 必要な時にすぐに利用することができる
  • 初期投資が不要であり、必要な期間(利用した分)だけ費用を支払えば良い
  • マルチデバイス環境で利用できる
  • 災害時は復旧しやすい

もちろん、「クラウドコンピューティング」の利用は、メリットだけでなく、デメリットもあります。主な、デメリットは以下の通りです。

  • カスタマイズが難しい
  • サーバーの安定性や、セキュリティに関するリスクがある

クラウドコンピューティングに関する問題

◆確認問題

“クラウドコンピューティング”に関する記述として,適切なものはどれか。
 ア.  インターネットの通信プロトコル
    イ.  コンピュータ資源の提供に関するサービスモデル
    ウ.  仕様変更に柔軟に対応できるソフトウェア開発の手法
    エ.  電子商取引などに使われる電子データ交換の規格

出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問9

◆確認問題の解答(イ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア:「クラウドコンピューティング」は、プロトコルではありません。インターネット技術の基盤となっているプロトコルは、「TCP/IP」が挙げられます。
  • イ:正解です。「クラウドコンピューティング」の説明になります。
  • ウ:「アジャイル開発」の説明になります。
  • エ:「EDI(Electronic Data Interchange)」の説明になります。
クラウドコンピューティング

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