「利用者マニュアル」の解説 〜 ITパスポート R6年 問45 〜

利用者マニュアルとは、システム（ソフトウェアやハードウェア）の操作方法や機能、トラブルシューティングなどを、利用者が理解できるように分かりやすく説明した文書のことです。

利用者マニュアルとは？

利用者マニュアルの概要

利用者マニュアルとは、システム（ソフトウェアやハードウェア）の操作方法や機能、トラブルシューティングなどを、利用者が理解できるように分かりやすく説明した文書のことです。

システムを初めて使う人や、操作に不慣れな人が、マニュアルを読むことで、スムーズにシステムを利用できるようにサポートします。

利用者マニュアルの目的

利用者マニュアルの主な目的は、以下の通りです。

1. システムの理解を促進する:
   • システムの概要や目的、機能などを説明することで、利用者がシステム全体を理解し、効果的に利用できるようにします。
2. 操作方法を習得させる:
   • システムの基本的な操作手順や、各機能の使い方を具体的に説明することで、利用者がシステムを使いこなせるようにします。
3. トラブルシューティングを支援する:
   • よくあるエラーや問題の解決方法を記載することで、利用者が自力で問題を解決できるようにします。
4. 問い合わせを減らす:
   • マニュアルで解決できる問題を増やすことで、ヘルプデスクへの問い合わせを減らし、サポート業務の効率化に貢献します。

利用者マニュアルの種類

利用者マニュアルには、システムの規模や利用対象者、利用シーンなどに応じて、様々な種類があります。

1. 導入マニュアル:
   • システムのインストール方法やセットアップ方法、初期設定などを説明します。
   • システム導入時に、管理者や担当者向けに提供されることが多いです。
2. 操作マニュアル:
   • システムの基本的な操作方法や、各機能の使い方を説明します。
   • システムの利用者が、日常的に参照するマニュアルです。
3. 機能マニュアル:
   • システムの特定の機能に焦点を当てて、詳細な説明を行います。
   • 特定の業務を担当する利用者や、高度な機能を利用したい利用者向けです。
4. トラブルシューティングマニュアル:
   • システムで発生する可能性のあるエラーや問題の解決方法を説明します。
   • FAQ（よくある質問）形式で作成されることもあります。
5. クイックリファレンス:
   • システムの主要な操作や機能を、簡潔にまとめたものです。
   • 操作に慣れた利用者が、素早く情報を確認したい場合に便利です。

利用者マニュアル作成のポイント

分かりやすく、使いやすい利用者マニュアルを作成するためには、以下のポイントに留意することが重要です。

1. 対象読者を明確にする:
   • マニュアルの利用対象者を明確にし、そのレベルやニーズに合わせた内容、表現、構成にする必要があります。
   • 初心者向けであれば、専門用語を避け、平易な言葉で丁寧に説明することが重要です。
2. 構成を分かりやすくする:
   • 目次や索引を充実させ、必要な情報に素早くアクセスできるようにします。
   • 章や節を適切に分け、論理的な構成にすることで、読みやすくします。
3. 図やイラストを活用する:
   • 文字だけでなく、図やイラストを効果的に活用することで、視覚的に分かりやすく説明できます。
   • スクリーンショットや操作画面の図解は、操作手順の理解を助けます。
4. 具体例を交える:
   • 具体的な操作例や使用例を示すことで、利用者はより実践的に理解できます。
   • 業務でよく使う操作や、応用的な使い方などを紹介すると、さらに役立ちます。
5. 用語を統一する:
   • マニュアル内で使用する用語は、統一することが重要です。
   • 専門用語を使用する場合は、最初に説明を加えるか、用語集を設けるなど、配慮が必要です。
6. 最新情報を反映する:
   • システムのバージョンアップや仕様変更があった場合は、マニュアルの内容も最新の情報に更新する必要があります。
   • 更新履歴を記載するなど、変更点が分かるようにすると親切です。

利用者マニュアルに関する問題（令和6年問45）

本番稼働後の業務遂行のために、業務別にサービス利用方法の手順を示した文書として、最も適切なものはどれか。

　ア.  FAQ

   イ.  サービスレベル合意書

   ウ.  システム要件定義書

   エ.  利用者マニュアル

出典：令和6年度  ITパスポート試験公開問題 問45

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