「システム監査人の役割」の解説 〜 ITパスポート R6年 問42 〜

システム監査とは、企業などの組織が、その情報システムを安全かつ効率的に利用しているかどうかを、独立した立場の専門家が評価する活動のことです。

システム監査人の役割とは？

システム監査とは

まず、システム監査について簡単に説明します。

システム監査とは、企業などの組織が、その情報システムを安全かつ効率的に利用しているかどうかを、独立した立場の専門家が評価する活動です。

システム監査人の役割

システム監査人は、システム監査を実施する人のことです。その役割は、以下の通りです。

1. 監査計画の立案:
   • 監査の目的、範囲、時期、方法などを決定し、監査計画を立てます。
   • 監査対象となる情報システムや業務プロセスを把握し、監査の重点を定めます。
2. 監査手続きの実施:
   • 監査計画に基づき、監査手続きを実施します。
   • 監査手続きには、インタビュー、文書調査、実地調査、データ分析などがあります。
3. 監査証拠の入手と評価:
   • 監査手続きを通じて、監査の結論を裏付けるための監査証拠を入手します。
   • 入手した監査証拠の信頼性や妥当性を評価します。
4. 監査報告書の作成と報告:
   • 監査結果をまとめ、監査報告書を作成します。
   • 監査報告書には、監査の目的、範囲、実施内容、監査結果、改善提案などが記載されます。
   • 監査報告書を、監査の依頼者（経営者など）に報告します。
5. 改善提案のフォローアップ:
   • 監査報告書に記載された改善提案が、監査対象部門によって適切に実施されているかを確認します。

システム監査人に求められる資質

システム監査人は、以下の資質を持つことが求められます。

• 独立性: 監査対象の組織から独立した立場で、客観的に監査を行う必要があります。
• 客観性: 偏見を持たず、公正な判断を行う必要があります。
• 専門性: 情報システムや監査に関する専門知識とスキルが必要です。
• 倫理性: 高い倫理観を持ち、誠実に業務を遂行する必要があります。

システム監査人に関する問題（令和6年問42）

システム監査人の役割として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

a. 監査手続の種類、実施時期、適用範囲などについて、監査計画を立案する。

b. 監査の目的に応じた監査報告書を作成し、社内に公開する。

c. 監査報告書にある改善提案に基づく改善の実施を監査対象部門に指示する。

d. 監査報告書にある改善提案に基づく改善の実施状況をモニタリングする。

　ア.  a, b     イ.  a, d     ウ.  b,  c    エ.  c, d

出典：令和6年度  ITパスポート試験公開問題 問42

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください！！！