KPIとは?
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皆さん、今日は「KPI」について学びましょう。これは、企業や組織が目標を達成するために、とても重要な役割を果たすものです。

KPI… よく聞く言葉ですが、具体的にどういう意味ですか?

KPIは、”Key Performance Indicator”の略で、日本語では「重要業績評価指標」と言います。簡単に言うと、組織や個人の目標達成度を測るための、具体的な数値目標のことです。

数値目標… 例えばどんなものがありますか?

例えば、企業の目標が「売上を伸ばす」だった場合、KPIとしては「売上高を前年比10%増加させる」「新規顧客を月間100件獲得する」などが考えられます。

KPIがあると、何がいいんですか?

KPIがあると、目標達成への貢献度が分かりやすくなります。例えば、売上高をKPIに設定していれば、その達成度合いを見ることで、売上目標にどれだけ近づいているかを客観的に評価できます。

なるほど。目標までの距離が分かるんですね。

その通りです。また、KPIは、具体的な行動を促す効果もあります。「売上高を10%増やす」というKPIがあれば、営業担当者は、その目標を達成するために、具体的な営業活動を計画し、実行します。

KPIを設定する上で、大切なことはありますか?

KPIを設定する際には、「SMART」という原則に従うことが重要です。

SMART… 何かの頭文字ですか?

はい、そうです。
Specific(具体的): KPIの内容が具体的で分かりやすいこと。
Measurable(測定可能): KPIの数値目標が測定できること。
Achievable(達成可能): KPIの数値目標が現実的に達成できること。
Relevant(関連性): KPIが組織全体の目標とつながっていること。
Time-bound(期限付き): KPIの達成期限が明確であること。

例えば、「顧客満足度を上げる」という目標があった場合、SMARTの原則に従ってKPIを設定するとしたら、どうなりますか?

良い質問ですね。例えば、「顧客満足度をアンケートで測定し、5段階評価で平均4.5以上を達成する。期限は来年末までとする。」というようなKPIが考えられます。

KPIには、どんな種類があるんですか?

KPIは、企業の活動内容や目標に応じて、様々な種類があります。例えば、売上高や利益率などの「財務指標」、顧客満足度や顧客維持率などの「顧客指標」、生産効率やリードタイムなどの「プロセス指標」、従業員満足度や離職率などの「人材指標」などがあります。

よく分かりました!ありがとうございます。

KPIは、企業が目標を達成するための強力なツールです。しっかりと理解しておきましょう。
KPI(重要業績評価指標)の概要
KPI(Key Performance Indicator)とは、組織や個人の目標達成度を測定するために設定する定量的な指標のことです。
KPIは、組織の戦略目標を達成するために、具体的な行動を促し、進捗状況を把握するための重要なツールとなります。
KPIの重要性
KPIは、以下の点で重要です。
- 目標達成への貢献度を可視化する:
- 組織全体の目標を達成するために、個々の活動がどれだけ貢献しているかを客観的に評価できます。
- 行動を促す:
- 具体的な数値目標を設定することで、従業員は何をすべきかを明確に理解し、目標達成に向けた行動を促進できます。
- 進捗状況を把握する:
- KPIを定期的に測定・評価することで、目標達成に向けた進捗状況を把握し、必要に応じて対策を講じることができます。
- 意思決定を支援する:
- KPIの分析結果は、経営層や管理職が戦略的な意思決定を行うための重要な情報源となります。
KPIの設定方法
効果的なKPIを設定するためには、以下の点に留意する必要があります。
- SMARTの原則に従う:
- KPIは、SMARTの原則(Specific、Measurable、Achievable、Relevant、Time-bound)に従って設定することが重要です。
- Specific(具体的): KPIの内容が明確であること。
- Measurable(測定可能): KPIの数値目標が測定可能であること。
- Achievable(達成可能): KPIの数値目標が現実的に達成可能であること。
- Relevant(関連性): KPIが組織の戦略目標と関連性があること。
- Time-bound(期限付き): KPIの達成期限が明確であること。
- KPIは、SMARTの原則(Specific、Measurable、Achievable、Relevant、Time-bound)に従って設定することが重要です。
- 階層構造で設定する:
- KPIは、企業の戦略目標から部門目標、個人目標へと階層構造で設定することが効果的です。
- バランスを考慮する:
- 売上高だけでなく、顧客満足度や従業員満足度など、様々な視点からKPIを設定し、バランスを考慮することが重要です。
- 定期的に見直す:
- KPIは、組織の状況や市場環境の変化に合わせて、定期的に見直す必要があります。
KPIの種類
KPIは、企業の活動内容や目標に応じて様々な種類があります。
- 財務指標:
- 売上高、利益率、キャッシュフローなど、企業の財務状況を表す指標。
- 顧客指標:
- 顧客満足度、顧客維持率、新規顧客獲得数など、顧客に関する指標。
- プロセス指標:
- 生産効率、在庫回転率、リードタイムなど、業務プロセスに関する指標。
- 人材指標:
- 従業員満足度、離職率、研修参加率など、人材に関する指標。
KPIに関する問題(令和6年問39)
サービスデスクを評価するためには適切なKPI を定めて評価する必要がある。顧客満足度を高めるために値が小さい方が良いKPI として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a. SLAで合意された目標時間内に対応が完了したインシデント件数の割合
b. 1回の問合せで解決ができたインシデント件数の割合
c. 二次担当へエスカレーションされたインシデント件数の割合
d. 利用者がサービスデスクの担当者につながるまでに費やした時間
ア. a, b イ. a, d ウ. b, c エ. c, d
出典:令和6年度 ITパスポート試験公開問題 問39
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