「関係データベースの操作(結合:join)」の解説 〜 ITパスポート R5年 問100 〜

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結合(join)とは?

関係データベースとは何ですか?

関係データベースとは、行(レコード)と列(フィールド)で構成されるデータベース管理システムで、テーブル間の関係を利用して効率的にデータを操作・管理することができます。

結合(join)とは何ですか?

結合とは、複数のテーブル(表)を結びつけてデータを取り出すことです。

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SQLにおけるJOIN(結合)の種類と使い方

INNER JOIN(内部結合)

  • 定義:一致するデータのみ取得
  • :顧客テーブルと注文テーブルから、注文のあった顧客を取得

SELECT 顧客.名前, 注文.商品 FROM 顧客 INNER JOIN 注文 ON 顧客.ID = 注文.顧客ID;

LEFT JOIN(左外部結合)

  • 定義:左側のテーブルの全データと一致する右側のデータ
  • :すべての顧客を表示し、注文がない場合はNULLを表示

SELECT 顧客.名前, 注文.商品 FROM 顧客 LEFT JOIN 注文 ON 顧客.ID = 注文.顧客ID;

RIGHT JOIN(右外部結合)

  • 定義:右側のテーブルの全データと一致する左側のデータ
  • :すべての注文を表示し、顧客情報がない場合はNULLを表示

SELECT 顧客.名前, 注文.商品 FROM 顧客 RIGHT JOIN 注文 ON 顧客.ID = 注文.顧客ID;

FULL OUTER JOIN(完全外部結合)

  • 定義:両方のテーブルの全データを取得し、ない場合はNULLを補完
  • :すべての顧客と注文を表示し、対応するデータがない場合はNULLを表示

SELECT 顧客.名前, 注文.商品 FROM 顧客 FULL OUTER JOIN 注文 ON 顧客.ID = 注文.顧客ID;

JOINが使われる実際のシナリオ

  • 例1:売上分析で顧客データと購入データを結合する
  • 例2:在庫管理で商品テーブルと注文テーブルをJOINする

JOIN操作のパフォーマンスと最適化のポイント

  • インデックスを活用することで検索スピードを向上
  • 必要のないカラムを省略し、効率的なクエリを心がける
  • ON句とWHERE句の違いに注意する(絞り込み位置によるパフォーマンスの変化)

関係データベースの操作(結合:join)に関する問題(令和5年問100)

関係データベースにおける結合操作はどれか。

   ア.   表から,特定の条件を満たすレコードを抜き出した表を作る。

   イ.   表から,特定のフィールドを抜き出した表を作る。

   ウ.   二つの表から,同じ値をもつレコードを抜き出した表を作る。

   エ.   二つの表から,フィールドの値によって関連付けした表を作る。

出典:令和5年度  ITパスポート試験公開問題 問100

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!

ア.   表から,特定の条件を満たすレコードを抜き出した表を作る。

不正解です。

イ.   表から,特定のフィールドを抜き出した表を作る。

不正解です。

ウ.   二つの表から,同じ値をもつレコードを抜き出した表を作る。

不正解です。

エ.   二つの表から,フィールドの値によって関連付けした表を作る。

正解です。

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