「マッシュアップ」の解説

マッシュアップとは?

「マッシュアップ」とは、Web上に公開されている情報を加工、編集することで、新たなソフトウェアやサービスを構築することです。

「マッシュアップ(MashUp)」とは、そもそも「混ぜ合わせる」という意味になります。もともとは、音楽関係の業界でよく用いられてきました。何もない状態から創造するのではないが、すでに在るものを用いて再び新しいものを創生する、というニュアンスがあります。「リミックス曲」などがマッシュアップに該当します。

Web技術におけるマッシュアップは、「Web 2.0」の潮流とともに非常に盛んになりました。Amazon.com、Google、YouTubeなどWeb 2.0企業が、自社のWebサービスの機能をAPIとして無償で提供する事例が増えたという背景があります。それに伴い、APIを利用して複合的な機能を持ったWebサービスを開発することが可能となりました。

マッシュアップでは、Webサービスの内容は様々あり、地図の表示と郵便番号データを対応させるものから、あるキーワードについて議論しているブログとショッピングサイトの関連製品を同時に表示させるものまで様々あります。

なお、マッシュアップ用のAPIとして代表的なものとしては、Google Mapsの地図情報などを挙げることができます。

マッシュアップに関する問題

大学のキャンパス案内のWebページ内に他のWebサービスが提供する地図情報を組み込んで表示するなど,公開されているWebページやWebサービスを組み合わせて一つの新しいコンテンツを作成する手法を何と呼ぶか。

ア.  シングルサインオン

イ.  デジタルフォレンジックス

ウ.  トークン

エ.  マッシュアップ

出典:令和4年度  ITパスポート試験公開問題 問61

◆確認問題の解答(エ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア(シングルサインオン):「シングルサインオン」とは、ユーザ認証を一度受けるだけで、許可された複数のサーバやアプリケーションへのアクセスについても認証する仕組みのことです。
  • イ(デジタルフォレンジックス):「デジタルフォレンジックス」とは、不正アクセスや情報漏えいなどのセキュリティインシデントの発生時に、原因究明や法的証拠を保全するために対象となる電子的記録を収集・解析することになります。
  • ウ(トークン):「トークン」とは、意味は様々ありますが、情報セキュリティにおいて、認証でワンタイムパスワードを生成する物理的デバイスのことを指します。
  • エ(マッシュアップ):正解です。「マッシュアップ」とは、他サイトで公開されているWebサービスのAPIを組み合わせて一つの新しいWebサービスのように機能させることです。IT知識が深くなくても、既存のWebサービスや提供されている大量のデータを組み合わせて、短期間でWebアプリケーションの開発ができます。