「システム監査の業務プロセス」「マスタスケジュール」の解説

システム監査の業務プロセスとは？

「システム監査」とは、企業や組織などにおいて、業務で使用している情報処理システムの「信頼性」・「安全性」・「効率性」などの点について、第三者の視点から、客観的に点検・評価します。「システム監査」で確認される観点などは、以下リンクを確認ください。

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ここで、システム監査業務の進め方を紹介します。システム監査は、大きく「計画」「実施」「報告」の三段階に分かれ、さらに、8つのプロセスで進められるのが一般的です。

1. 事前調査：経営者の意向、経営や情報化の課題などを調査し、調査の目的、対象、テーマを明確化します。
2. 監査計画策定：事前調査で明確にした監査目的、対象、テーマに対し、監査の実施計画、報告の実施計画である「監査個別計画」を策定します。
3. 予備調査：管理者へのヒアリングや、資料の確認をすることで、監査対象の実態を概略的に調査します。
4. 本調査：「監査個別計画」で設定した監査項目・監査手続きに従うことで、監査対象の実態を調査します。
5. 監査報告書作成：予備調査、本調査で集めた監査証拠を確認、分析、評価することで、「監査報告書」の原案を作成します。
6. 意見交換会：「監査報告書」の原案を基に、「被監査部門」の代表者と意見交換会を実施します。
7. 監査報告会：意見交換会の結果を基に、システム監査人が判断し、最終盤の「監査報告書」を作成します。
8. フォローアップ：システム監査人が、改善の実施状況をモニタリングし、改善を実現するために、適切な対策の実施を指導します。

システム監査の業務プロセスに関する問題（平成31年問55）

◆確認問題

システム監査の業務は，監査計画の立案，監査証拠の入手と評価，監査手続の実施，監査報告書の作成，フォローアップのプロセスに分けられる。これらのうち，適切な対策の実施を指導するプロセスはどれか。　
　ア. 監査証拠の入手と評価
   イ. 監査手続の実施
   ウ. 監査報告書の作成
   エ. フォローアップ

出典：平成31年度 春期 ITパスポート試験公開問題  問55

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マスタスケジュールとは？

「マスタ・スケジュール」とは、「大日程計画」とも呼ばれ、プロジェクトの開始から完了までに、必要な作業を全て洗い出し、それらを順序付けたスケジュールのことです。

「マスタ・スケジュール」は、プロジェクトマネジメントでは、必須のツールであり、「プロジェクトのスケジュールとタスクの全体像を把握するため」「関係者間での認識共有のため」であることを主な目的として、作成されます。また、「マスタ・スケジュール」を作成する際は、重要なマイルストーンやクリティカルパスを記載します。そして、詳細なスケジュールは、「WBS」にて管理します。

マスタスケジュールに関する問題（平成31年問56）

◆確認問題

要件定義から導入までを行うシステム開発プロジェクトにおける，マスタスケジュールの説明として，適切なものはどれか。
　ア.一週間分の作業を詳細に記述したスケジュール
   イ.一日分の作業とその開始時間，終了時間，担当者を記述したスケジュール
   ウ.主たる工程の作業を詳細に記述したスケジュール  
   エ.プロジェクト全体の主要な成果物や作業を集約したスケジュール

出典：平成31年度 春期 ITパスポート試験公開問題  問56

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