フローチャートとは?
「フローチャート(流れ図)」とは、プロセスまたはプログラムを示すために、基本処理の長方形、条件分岐処理の菱形、流れの矢印など標準記号を組み合わせて、さらに矢印の助けを借りて、アルゴリズムを記述する図式な表現のことです。 フローチャートを介して、データの流れ、アルゴリズムやプロセス、プログラムを一見して理解することができます。
アルゴリズムには、構造化プログラミング手法として、普及された基本構造が3つあります。「順次処理」、「分岐処理」、「反復処理」という3つのアルゴリズムの基本構造では、何のプロセスや手順でもフローチャートの形で視覚的に表現してきます。
順次処理
順次処理とは、並べられた手順によって処理を行う構造のことです。
フローチャートでは、上から順に、四角系の中に処理を描いていきます。
分岐処理
分岐処理とは、ある時点の条件によって処理が別れる構造のことです。
フローチャートでは、ひし形の中に分岐の条件を書き、矢印を分岐させます。
反復処理
反復処理とは、一連の処理の流れを繰り返す手順の構造のことです。
フローチャートでは、繰り返しを終える条件を、角を切り取った四角形(=ループ端)の中に描き、繰り返す処理を2つのループ端の間に描きます。
フローチャートでは、繰り返しの図形を使わずに、右記のように分岐のひし形を使って描く方法もあります。
フローチャートに関する問題
流れ図Xで示す処理では,変数 i の値が,1→3→7→13と変化し,流れ図Yで示す処理では,変数 i の値が,1→5→13→25と変化した。図中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問74
◆確認問題の解答(エ)、解説・・・解説は、次の通り。
流れ図Xを見て( a )に入る式を考えます。”変換”というループ端に書いてある”k:1, 1, 3″は繰返し条件で、(注)に従うと変数名がk、kの初期値が1、増分が1、終値が3です。文章表現にすると「k=1からk=3まで1ずつ増やしながら繰り返す」という意味になります。
流れ図Xの処理の流れは次のとおりになります。
- iに1を格納する
- i=1、k=1で、iに( a )=3 を格納する
- i=3、k=2で、iに( a )=7 を格納する
- i=7、k=3で、iに( a )=13 を格納する
( a )には”2i+k”と”i+2k”のどちらかが入りますが、最後のi=7、k=3と<span class=”bb”>a</span>の計算結果である13の関係に着目すると、”2i+k”では 2×7+3=17、”i+2k”では 7+2×3=13 ですから、”i+2k”が当てはまると判断できます。
次に、流れ図Yを見て( b )をに入る式(ループの繰返し条件)を考えます。
( a )には、”i+2k”が入るので、流れ図Yの処理の流れは次のとおりです。
- iに1を格納する
- i=1、k=?で、iに 1+2k=5 を格納する
- i=5、k=?で、iに 5+2k=13 を格納する
- i=13、k=?で、iに 13+2k=25 を格納する
iを求める式から逆算すると、1回目のループのkは2、2回目は4、3回目は6であることがわかります。つまり、「k=2からk=6まで2ずつ増やしながら繰り返し」ています。よって、”k:2, 2, 6″の繰返し条件が当てはまります。<br><br><span class=”bb”>a</span>には”i+2k”、<span class=”bb”>b</span>には”k:2, 2, 6″が入るので、適切な組合せは「エ」です。
DBMSとは?
「DBMS」とは、「DataBase Management System(データベース管理システム)」の略であり、データベースを管理し、外部のソフトウェアからの要求に応えてデータベースの操作を行う専門のソフトウェアのことになります。
「DBMS」に関する詳細解説、関連問題に関しては、下記リンク先も参照下さい。
DBMSに関する問題
情報システムに関する機能a~dのうち,DBMSに備わるものを全て挙げたものはどれか。
出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問75
a. アクセス権管理
b. 障害回復
c. 同時実行制御
d. ファイアウォール
ア. a, b, c
イ. a, d
ウ. b, c
エ. c, d
◆確認問題の解答(ア)、解説・・・解説は、次の通り。
データベース管理システム(DBMS:DataBase Management System)は、その名の通りデータベースの管理を目的としたソフトウェアのことです。DBMSによって提供される主な機能は次の通りです。
- 複数ユーザからの同時アクセスを矛盾なく実行するトランザクション制御機能
- トランザクション障害、システム障害、記憶媒体の障害からの回復機能
- アクセス制御やデータの暗号化などによるセキュリティ機能
- 関係データベースにおけるSQLなどのデータベース言語機能
上記の通り、設問のファイアウォール以外はDBMSに全て備えているため、「a,b,c」の組合せが適切になります。
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