「プログラムの著作権保護」「ベンチマーキング 」の解説

2022年6月9日

著作権とは、知的財産権(知的所有権)の一種であり、美術、音楽、文学、学術など作者の思想や感情が表現された「著作物」を著作者に対して、法律により与えられた権利です。

一般的に、ソフトウェア開発において、プログラムは著作権で保護されます。(著作権法第10条)しかし、プログラム言語、規約、解法(アルゴリズム)は、著作権で保護されません。著作権法は、表現を保護するものであるため、「表現の手段となるプログラム言語」、「表現をするためのルール(規約)」、「表現の背後にあるアイディア(アルゴリズム)」については、著作権法にて保護されません。

なお、アルゴリズムについては、単純なアルゴリズムでは、特許権を取得できない可能性もあります。しかし、新しいアルゴリズムを考えたときは、技術的思想の創作の保護として、特許権で保護される可能性があります。

特許権と著作権の違いは?

特許権などの産業財産権は、特許庁での厳しい審査をへて、登録することで権利が発生します。一方、著作権は、登録しなくても創作した時点で権利が発生します。特許権も著作権も、知的創作物に与えられる知的財産権の一種ですが、「アイデア」という独自の発想を保護の対象にしている特許権は、「表現」を保護の対象にしている著作権にくらべて、非常に強い独占的な権利になっています。

プログラムの著作権保護に関する問題

◆確認問題

著作権法の保護対象として、適切なものはどれか。
 ア.プログラム内の情報検索機能に関するアルゴリズム  
   イ.プログラムの処理内容を記述したプログラム仕様書
   ウ.プログラムを作成するためのコーディングルール
   エ.プログラムを他のシステムが使うためのインターフェース規約

出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験公開問題  問9

◆確認問題の解答(イ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア:「アルゴリズム」は著作権法の保護対象外です。
  • イ:「プログラム仕様書」については、文書の著作物として保護の対象になります。
  • ウ:「コーディングルール」は著作権法の保護対象外です。
  • エ:「インターフェース規約」は著作権法の保護対象外です。