「プロジェクト統合マネジメント」「受入れテスト」の解説

「プロジェクト統合マネジメント」とは?

「プロジェクト統合マネジメント」とは、プロジェクトマネジメント活動のプロセスグループを統合的に管理、調整することを目的としたPMBOKの知識エリアのことです。

「プロジェクト統合マネジメント」に関する詳細解説、関連問題に関しては、下記リンク先も参照下さい。

「プロジェクト統合マネジメント」に関する問題

システム開発プロジェクトにおいて,利用者から出た要望に対応するために,プログラムを追加で作成することになった。このプログラムを作成するために,先行するプログラムの作成を終えたプログラマを割り当てることにした。そして,結合テストの開始予定日までに全てのプログラムが作成できるようにスケジュールを変更し,新たな計画をプロジェクト内に周知した。このように,変更要求をマネジメントする活動はどれか。
 ア. プロジェクト資源マネジメント
    イ. プロジェクトスコープマネジメント
    ウ. プロジェクトスケジュールマネジメント
    エ. プロジェクト統合マネジメント

出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問42

◆確認問題の解答(エ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア(プロジェクト資源マネジメント):「プロジェクト資源マネジメント」とは、プロジェクトを遂行するために必要な物的およびチーム資源を見積り、獲得し、管理する活動のことです。
  • イ(プロジェクトスコープマネジメント):「プロジェクトスコープマネジメント」とは、プロジェクトの実施範囲(スコープ)を定義し、成果物単位でプロジェクト全体を階層的に要素分解したWBSの作成などを行う管理活動のことです。
  • ウ(プロジェクトスケジュールマネジメント):「プロジェクトスケジュールマネジメント」とは、プロジェクトのスケジュールの計画、策定、実行、管理をする活動のことです。
  • エ(プロジェクト統合マネジメント):正解です。「プロジェクト統合マネジメント」とは、プロジェクトのすべての変更要求の受け付け管理を行います。

「受入れテスト」とは?

「受入れテスト」とは、情報システムの開発を外部に委託した場合に、その開発の最終段階で発注元側が完成したシステムの納品を受け付けるか否かを判定するための試験になります。この試験に通過すると開発は終了となり、納品および業務への導入、利用開始になります。

受入れテストは、システムの動作の不具合や仕様書との相違のみをチェックする場ではなく、製品を使うユーザーが不満を感じず利用できるか、システムを使った業務が滞りなく進められるかなどを確認する場でもあります。

ここで、受入れテストの成否に大きく影響する受け入れテスト計画は、いつ・誰が作成するのが望ましいのか?またテストを実施すべき者は誰か?を紹介していきます。

受入れテストの実施者は?

受入れテストは、「実際に稼働可能なシステム」が納品されたかどうかを検証するため、システムの発注者が実施します。

受入れテストの計画作成タイミングは?

受入れテストの計画は、プロジェクトのできるだけ初期段階で作成することが重要になります。受入れテストの内容により、製品に求める最終的な形が明確になるからです。受け入れテストの終了基準に到達することを目指し、システムテスト計画・統合テスト計画を策定することを考えると、早期受け入れテスト計画の必要になります。

■受入れテスト計画の作成者は?

受入れテスト計画は、製品を実際に利用するユーザーが作成するのが理想形です。しかし、不特定多数が利用するコンシューマー向けのアプリケーションのように、ユーザー各々のケースを網羅したテストは不可能な場合が多くあります。そのため、ユーザーを代表する数人で対応が取られるのが一般的になります。

受入れテストに関する問題

A社で新規にシステムを開発するプロジェクトにおいて,システムの開発をシステム要件定義,設計,プログラミング,結合テスト,総合テスト,運用テストの順に行う。A社は,外部ベンダのB社と設計,プログラミング及び結合テストを委託範囲とする請負契約を結んだ。A社が実施する受入れ検収はどの工程とどの工程の間で実施するのが適切か。
 ア. システム要件定義と設計の間
    イ. プログラミングと結合テストの間
    ウ. 結合テストと総合テストの間
    エ. 総合テストと運用テストの間

出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問43

◆確認問題の解答(ウ)、解説・・・解説は、次の通り。

「A社」は、「B社」に「設計、プログラミング及び結合テスト」を委託しているため、結合テストが終わった段階でB社からA社に納品が行われます。A社はこのタイミングで受入れ検収をすることになります。したがって「結合テストと総合テストの間」が適切になります。