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「プロジェクト調達マネジメント」「パレート図」の解説

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プロジェクト調達マネジメントとは?

「プロジェクト調達マネジメント」とは、プロジェクトにおける調達管理のことであり、強力会社、要員、開発ツールなどの調達(契約や購入)で多く用いられます。

また、「プロジェクト調達マネジメント」は、プロジェクトマネージメントの手法を体系化した「PMBOK」の1領域で、「必要なプロダクト、サービス、あるいは所産をプロジェクト・チームの外部から購入または取得するために必要なプロセスからなる」(PMBOK 第6版 P.24)とされています。

ここで、「プロジェクト調達マネジメント」の基礎となるプロセス(3つのプロセス)を紹介させて頂きます。

  1. 「調達マネジメントの計画」:マネジメント方法や進め方を定義し、納入候補を特定する。(「調達マネジメント計画書」・「入札文書」・「発注先選定基準」を策定する。)
  2. 「調達の実行」:納入候補から回答を得て、発注先選定基準をもとに納入者を選定し、契約を締結する。
  3. 「調達のコントロール」:調達先との関係を管理(マネジメント)する。契約内容が確実に遂行されているかを監督・管理する。

◆確認問題

情報システムを請負契約で海外ベンダに発注することになった。このときのプロジェクト調達マネジメントとして、適切な行動はどれか。
   ア. 受入れ後に不良が発見された場合には、契約にはなくても、該当の箇所だけでなく類似の不良箇所を調査として対策するよう支持する。
 イ.海外ベンダの能力を活かすために、知的財産権の条項は契約に含めずプログラムを自由にコーディングさせる。
   ウ.開発着手後に、開発範囲、仕様、作業内容などの調達内容を文書で合意する。
   エ.契約時に、納品するドキュメントや開発中の仕様変更ルールなどを文書で合意する。

出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問40

◆確認問題の解答(エ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア:「受入れ後の不良」は、保守案件になります。契約書に記載がない場合は、サポートを要求することは出来ません。
  • イ:「知的財産権の状況を契約に含めない」と、成果物の著作権を得ることが出来ず、受託者側に帰属します。
  • ウ:「開発範囲、仕様、作業内容などの調達内容を文章で合意」することは、正しいことですが、「開発着手後」に実施することが誤りです。通常、「開発着手前」に実施し、合意します。
  • エ:正解です。注文時の契約書には、「成果物」「作業の範囲」「仕様変更時のルール」「実施期間」「役割と責任」「価格」「検査と受入れ基準」「変更要求の取扱い」「違約金」「サポート」「再委託の可否」などを記載することで、受託者、発注者の双方で合意します。
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パレート図

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